「ホームページはきちんと作ったのに、アクセスが少ない」「スマホで自分のサイトを開くと、なんだか待たされる」と感じたことはありませんか。実は、ホームページの“表示の遅さ”は、見た目や内容以上にお客様を逃してしまう原因になります。今回は、専門知識がなくても取り組める表示速度の改善方法を、身近な事例とあわせてご紹介します。
3秒待たされるだけで、半分近くの人が離れていく
スマホでお店を探すとき、ページがなかなか表示されないと、つい「戻る」ボタンを押してしまいますよね。Googleの調査では、表示に3秒以上かかると、半数以上の人がページを閉じてしまうという結果も出ています。
大阪市内で整骨院を営むBさんも、まさにこの状態でした。「腰痛 整骨院 ○○駅」で検索されてもページが開くまでに6秒ほどかかり、予約ページにたどり着く前に多くの方が離れていたのです。さらに表示速度は、SEO(検索エンジン最適化:Googleなどの検索結果で上位に表示されやすくする工夫)の評価にも影響します。つまり、遅いホームページは「見てもらえない」うえに「検索されにくい」という二重の損をしているのです。
まずは無料ツールで「今の速さ」を測ってみる
改善の第一歩は、現状を知ることです。おすすめは、Googleが無料で提供している「PageSpeed Insights(ページスピード・インサイト:ホームページの表示速度を点数で診断してくれるツール)」です。
使い方はとても簡単で、自社のホームページのURL(ホームページの住所にあたる文字列)を入力するだけ。100点満点でスコアが表示され、「画像が重い」「不要なプログラムが多い」など、遅くなっている原因も一覧で教えてくれます。スマホとパソコンで結果が分かれているので、特にスマホの点数を確認しましょう。50点を下回っている場合は、改善の余地が大きいと考えてよいでしょう。
すぐにできる3つの改善ポイント
表示が遅くなる原因の多くは、次の3つに集約されます。
- 画像が大きすぎる:スマホで撮影した写真をそのまま載せると、1枚で数MB(メガバイト:データの大きさの単位)になることも。無料の圧縮サービスでサイズを小さくするだけで、見た目はほぼ変わらずに軽くなります。
- 使っていない機能が残っている:WordPress(ワードプレス:ホームページを作成・更新できる人気の仕組み)の場合、「プラグイン(機能を追加する部品)」を入れすぎると動作が重くなります。使っていないものは停止・削除しましょう。
- 古いまま放置されている:WordPress本体やサーバー(ホームページのデータを置いておく場所)が古いと、速度が落ちるだけでなくセキュリティ面でも危険です。
Bさんの整骨院では、院内写真20枚を圧縮し、使っていないプラグインを5つ削除しただけで、スコアが32点から71点に上がりました。その後、予約ページへのアクセスも目に見えて増えたそうです。
自分で続けるのが難しければ「保守」を頼む選択肢も
とはいえ、施術や接客で手いっぱいの中、ホームページの管理まで気を配るのは大変です。表示速度は一度改善しても、写真を追加したり更新を怠ったりするうちに、また遅くなっていきます。
そんなときは、WordPress保守(ホームページの更新作業や不具合対応、定期的な点検をまとめて引き受けるサービス)を専門の会社に任せるのも一つの方法です。月額数千円から依頼できるところも多く、「気づいたら遅くなっていた」「更新したら表示が崩れた」といったトラブルを未然に防げます。人手の限られた小さな会社や個人のお店ほど、本業に集中できるメリットは大きいでしょう。
まとめ
ホームページの表示速度は、お客様が「中身を見てくれるかどうか」を左右する入口のようなものです。
- まずはPageSpeed Insightsで現状のスコアを確認する
- 画像の圧縮や不要なプラグインの整理から始める
- 継続的な管理が難しければ、保守サービスの活用も検討する
デザインを一新したり、広告費をかけたりする前に、まずは「待たせないホームページ」になっているかを見直してみてください。小さな改善でも、問い合わせや予約の数は確実に変わります。ぜひ今日、ご自身のホームページのスコアを測るところから始めてみましょう。
