「3,000枚チラシを配ったのに、問い合わせは2件だけ」「せっかく渡した名刺やパンフレットが、そのまま引き出しにしまわれている気がする」——そんなもどかしさを感じたことはありませんか。
紙の販促物は、手に取ってもらえる強さがある一方で、配ったあとの様子がまったく見えません。そこで役立つのが、QRコード(スマホのカメラで読み取ると、Webページを開いてくれる四角いマーク)です。紙とWebをつなぐだけで、「配って終わり」だった販促が「反応が見える販促」に変わります。今回は、費用をほとんどかけずに始められる手順をご紹介します。
なぜ紙とWebをつなぐと成果が変わるのか
紙のチラシに載せられる情報は限られています。施工事例をたくさん見せたくても、スペースには限りがあります。さらに、興味を持った方が「あとで調べよう」と思っても、店名を入力して検索するのは手間がかかり、多くの方はそこで離れてしまいます。
QRコードを載せておけば、読み取った瞬間に、写真やメニュー、予約フォームにたどり着けます。「気になった」から「行動した」までの距離を、できるだけ短くすることが大切なのです。
ステップ1:つなぐ先を「1つ」に絞る
まず決めたいのが、読み取った人にどこへ来てほしいかです。ホームページのトップページに飛ばしてしまうと、お客様はそこから自分で目的のページを探すことになり、結局離脱しがちです。
- 飲食店なら「ネット予約ページ」または「写真つきメニュー」
- 工務店・リフォーム会社なら「施工事例のページ」
- サロンや教室なら「初回体験の申し込みフォーム」
従業員5名の工務店であれば、チラシには「施工事例を30件公開中」とだけ書き、QRコードから事例ページへ直接つなぐ。これだけで、紙面に載せきれなかった実績をすべて見てもらえます。
ステップ2:QRコードは無料でつくれる
QRコードの作成に専門知識は不要です。無料の作成サイトにつなぎたいページのURLを貼り付ければ、その場で画像がダウンロードできます。Googleの無料フォーム作成ツール「Googleフォーム」を使えば、申し込みフォームそのものも無料で用意できます。
印刷するときは、次の点に気をつけてください。
- サイズは2cm四方以上を目安にする(小さすぎると読み取れません)
- 白い余白を周囲に残す
- 「スマホで読み取ると◯◯が見られます」と一言添える
意外と見落とされがちなのが、最後の一言です。ただ四角いマークが置かれているだけでは、読み取る理由が伝わりません。
ステップ3:反応の「数」を見て改善する
紙とWebをつなぐ最大の利点は、反応が数字で分かることです。アクセス解析ツール(サイトに何人来たかを調べる無料の仕組み)を使えば、チラシを配った日にページの閲覧数が伸びたかどうかを確認できます。
一人でネットショップを運営している方なら、商品に同梱するお礼カードにQRコードを入れ、読み取り後のリピート購入がどれだけ増えたかを追うこともできます。配布エリアやデザインを変えたときの反応の差も見えてくるので、次の一手が「勘」ではなく「数字」で決められるようになります。
まとめ
紙の販促は決して古い手法ではありません。届く範囲が確実で、地域のお客様との相性も良い方法です。足りないのは、紙とWebをつなぐ一手間だけです。
まずは、いま手元にあるチラシや名刺、ショップカードを1つ選び、「読み取った人に見せたいページ」を決めるところから始めてみてください。小さな四角いマークが、配って終わりだった販促を、次につながる入り口に変えてくれるはずです。
