月末になると、紙のタイムカードを1枚ずつめくり、電卓をたたいてExcelに転記する。そんな作業に半日以上かかっていると感じたことはありませんか。パートやアルバイトのスタッフが多いお店ほど、勤怠の集計は手間がかかり、計算ミスも起こりやすくなります。本記事では、勤怠管理をクラウド化して、この「毎月の繰り返し作業」を減らす方法をわかりやすく紹介します。
手集計の勤怠管理に潜む3つのリスク
紙のタイムカードとExcelによる管理は、慣れていれば問題なく見えます。しかし、次のようなリスクが隠れています。
- 計算ミス:休憩時間の引き忘れや、深夜・残業時間の計算違いが起こりやすい
- 担当者への依存:集計方法を知っているのが社長や奥さまだけで、休むと給与計算が止まる
- 記録の紛失:紙のタイムカードは汚れや紛失の心配があり、労働時間の記録を保管する義務にも対応しにくい
特に「あの人しか分からない」という状態は、業務属人化(特定の人しか仕事の進め方を知らない状態)と呼ばれ、小さな会社ほど影響が大きくなります。
勤怠管理のクラウド化とは
勤怠管理のクラウド化とは、出勤・退勤の記録をインターネット上のサービスで管理することです。クラウド(インターネット上にデータを保存・管理する仕組み)を使うため、自社でサーバーを用意する必要はありません。
スタッフはスマホやお店のタブレットで「出勤」「退勤」ボタンを押すだけです。労働時間や残業時間は自動で計算され、月末には集計結果をそのまま給与計算に使えます。多くのサービスは、スタッフ1人あたり月200〜400円程度から利用でき、無料で試せる期間も用意されています。
従業員8名のパン屋さんの事例
大阪で家族経営のパン屋を営むBさんのお店には、早朝・日中・夕方と時間帯の違うパートさんが8名います。以前は毎月、紙のタイムカードをExcelに打ち込む作業に5時間ほどかかっていました。
そこでBさんは、店内のタブレットで打刻できるクラウド勤怠サービスを導入しました。導入後は、打刻データが自動で集計され、月末の作業は内容の確認だけで済むようになりました。作業時間は5時間から約30分に短縮されています。さらに、スタッフが自分のスマホで勤務時間を確認できるため、「今月は何時間働いたか」という問い合わせもなくなったそうです。
失敗しない導入の進め方
勤怠管理のクラウド化をスムーズに進めるには、次の3つのステップがおすすめです。
- 今の集計にかかる時間を測る:月に何時間使っているかを把握すると、効果を比べやすくなります
- 無料期間で少人数から試す:まずは数名のスタッフで1か月使い、打刻のしやすさを確認します
- 給与計算との連携を確認する:今使っている給与計算ソフトや会計ソフトにデータを取り込めるかを事前にチェックします
また、スマホを持っていないスタッフがいる場合は、店内に共用のタブレットやICカード打刻機を置くと安心です。いきなり全員に切り替えるのではなく、紙と並行して使う期間を設けると、現場の混乱を防げます。
まとめ
紙のタイムカードとExcelによる手集計は、時間がかかるだけでなく、ミスや属人化の原因にもなります。勤怠管理をクラウド化すれば、毎月の繰り返し作業が大きく減り、社長は本来の仕事であるお店づくりに時間を使えるようになります。まずは今の集計時間を測り、無料期間でお試しすることから始めてみてはいかがでしょうか。「月末がつらい」と感じている方には、ぜひ検討していただきたい方法です。
